リフォームコンパス

全面リフォーム:ローコストの罠

全面リフォームを検討するにあたって、何よりもみなさんが関心を持たれる部分、
そこにコストの問題があると思います。

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実際に全面リフォームを計画をするとなれば、安価な買い物ではないだけに、
当然資金的な問題が大きいといえるでしょう。

ところが、実際にいくつかの会社に見積をしてもらって感じられるかもしれません。
「なぜこんなに金額に差が出るんだろう?」
そこにはリフォームならではの原因があったりするのです。

はじめに、一般的な商品と異なる大きなポイントとして、
価格そのものが決まっていない、ということが挙げられます。
どんな内容の工事にいくらかかるのかという、いわゆる「見積」と呼ばれるものは、
リフォームの場合にはひとつひとつ計画を立てなければなりません。

例えば6畳の和室を洋室に変えるとして、畳を6枚、床板を10㎡解体して・・・といった具合です。
つまり、工事の内容がどのような手順で何を使って行われるか、というところまですべて計画してから
初めて金額が導き出されるということなのです。

これは、定額制で1部屋いくらというシステムになっていても、経験則に基づいて設定されているだけであって
大きな概念的には本来の見積と変わるものではありません。

つまり、見積をする人間によって、同じ会社内であったとしてもまったく違った見積ができる可能性があるということなのです。
ここで甘い計画をしていれば、もちろん工事費は足りなくなります。
悪いケースとしては、足りない分を後から施主に請求する、なんていうことも残念ですが存在しています。

次に建築工事の部品点数はとんでもなく多く、施主としてすべてを把握しづらいという問題があります。
同時にまた、表面的な素材以外は、「専門的なことは分からない」と関心の薄い施主が意外と多いということもあります。
分かりやすい設備機器のグレードやフローリング材の色、ビニールクロスの柄といった部分には関心の高い人が多いですが、
工事のやり方、使用する構造部材など、実はコストを落とすことができる部分は多々あり、
それによって違いを把握するのはますます困難になります。
必要な手間を省くことでコストを下げ、逆に後から大きな問題になることもあるのです。

また、これと同じようなことですが、意外と言われないのが「職人の質」の問題です。
安く受注したリフォーム工事を、きちんと自社の利益を残しながら仕上げていくには、
安く発注することが必要なのは自明の理です。

材料と同様に、工事自体も”安く請け負う職人”に発注すれば安上がりで利益も残せます。
しかし、安くても請け負う職人=腕のいい職人 ではないことはおよそ推測ができます。
職人の資質(施主とのやりとりも含め)は材料同様あるいはそれ以上に重要な要素となることがあるのです。
もちろんこれは知り合いの紹介など、事前に評判を聞いている場合にはある程度払拭できるかもしれませんが、
そうでない場合に調べていくのはなかなか難しいかもしれません。

全面リフォームともなれば、決して小さな金額ではないだけに、お金の要素は非常に重要です。
しかし、重要であるが故に、どのような背景でその価格が決定されているのかを、しっかり見極めることが必要なのです。

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