小さな部分リフォームの場合には、特に気にすることではありませんが、
大規模なリフォームになると、壁や床、天井などを解体して工事することがよくあります。
それは間取りの変更であったり、耐震補強のためであったりするのですが、
一度床・壁・天井をめくってしまうときには、それを機に断熱化を図るのが良いでしょう。

今どき断熱材を入れない・・・という選択肢は無いとは思いますが、
そこに入れる断熱材の種類によって、家の性能は大きく変わってくることは
意外と一般の人には知られていません。
断熱材さえ入っていればある程度熱を遮ってくれるような気になりますし、
高性能の断熱材と一般的な断熱材とでは、何より見た目がそれほど違っている訳でもありません。
しかし、性能はもちろん違っていますし、その上で大切なのは
施工する手間はほとんど変わらないということです。(特殊な施工方法のものを除きますが)

一番熱が逃げていくところは窓まわりなので、どうしてもサッシとの組み合わせにはなりますが、
床・壁・天井をしっかり断熱化してあげると、光熱費が大きく変わることがあります。
さらに最近のエアコンなどは省エネ化がかなり進んでいますので、
光熱費を大幅に削減して、断熱材の性能をアップした差額分は思うよりも早く回収できてしまうこともあります。

こういったことが考えられるのも、ある意味大規模なリフォームだからこそ。
少しずつのリフォームを繰り返すときにはあまり視野に入らないかもしれませんが、
大規模リフォームの場合には、家そのものの性能を向上させるということもできるのです。
手間ひまは変わらずに省エネ化が図れる断熱材は、ぜひ慎重に選んでもらいたいと思います。
そして、しっかりそのような提案をしてくれる業者に頼まれることをお勧めします。

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