大規模リフォームを考えたときに、どこに依頼するかというのは悩むところです。
まず、自分の要望を予算の範囲内できちんと対応してくれるところがあるんだろうか・・・？
普段から工事に関わっている人でない限り、多くの方が感じるところでしょう。
そして、親戚や知人など身近なところに業者が居る場合、
そこに相談をするというのは、自然な流れだと思います。

ところが、こうした自分の知人に工事を頼むということには、大きなリスクがあることをご存知でしょうか？

一見、親戚や知人には親しい間柄だから、色々と要望を聞いてくれるんじゃないか、というように思われがちです。
もちろん、ちょっとした工事や部分的な内容であれば、あまり問題はないかもしれません。
が、大規模リフォームとなると、ちょっと違ってくるのです。

例えば、規模の大きなリフォームとなると、構造的なところもしっかりと考えないといけなかったりします。
そこで何がしかの制約・・・つまり妥協しないといけないところが出てきた場合に、どうなるか想像してみます。

あなたが、知人だからと良いように思って頼んでいる反面、
業者サイドからすると、知人だから分かってくれる、これぐらい我慢してくれると甘えの部分が出てきます。
最初に価格面で知人であるが故に割安にしている場合ほど、それが顕著になるでしょう。
「こんなに安くでやってあげているんだから・・・」
と先方はそんな風に考えてしまうケースが非常に多いのです。

すると、そこからより良い提案をしたり、
構造上の制約も、なんとか工夫して対応したり、といった一般のお客様であれば通常する努力を
自然とおろそかにすることも大いに考えられるのです。
つまり、お互いに「知人だから」という思いが、
大規模リフォームという一大プロジェクトにとっては、関係を阻害する部分が逆に出てくることがあるということなのです。

価格という問題は、大規模リフォームに対してそれぞれの家で予算がある以上、大切な要素です。
しかし、そこで知人という別の関係性が入ってくることによって、
問題が起こっても、なかなか言い出せなくなってしまったり、
本来は妥協せずに協議して決めていく設計事項が、安易に決められてしまったりしかねません。

大規模リフォームの業者選びに正解はありませんが、
優秀な業者の良いところを比較して見極めていくことも、非常に重要なのではないかと思います。

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