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全面リフォーム 住みながら工事できるのかどうか

全面リフォーム 住みながら工事できるのかどうか

全面リフォームや大規模なリフォームを検討する際には、
その工事期間中の生活をどうすべきなのか、という点が問題になります。

部分的な工事であれば、該当する部分が工事中に使用できなくなるだけで済みますし、
その間どうするかだけを考えれば良いので、比較的イメージはしやすくなります。
ところが、全面リフォームだったり、かなりの範囲を触るような大規模リフォームの場合には
そもそも工事期間がどの程度かかるのかが分かりませんし、
その間どのような環境になっているのかも想像しづらいかと思います。

いずれの場合でも、住みながら工事をする場合には、
リフォーム会社との相談が必要なのですが、
事前に知っておきたいポイントを少しご紹介したいと思います。

そもそも住みながら工事ができるのかどうかを見きわめるポイントとしては、
1.間取りの変更を伴うか否か、があります。
例えば水まわりの位置関係を変えるような工事を考えたとします。
その場合、元々の水まわり、お風呂や洗面所、トイレなどは
すべて解体することになりますが、実はその部分だけでなく、
新たに水まわりを設置しようとする場所に関しても、
柱や梁を付け加えたりするような、大掛かりな工事が必要になります。
双方の場所が下地から解体されるような場所で生活を続けることは、まず困難です。
もちろん、間取りの変更も収納を新設するだけの場合など、
範囲によっては変わりますが、概ね難しいと思っておいた方が良いといえるでしょう。

次に、2.下地を触る内容になるのかどうか、という点があります。
下地とは、床で言うとフローリングやカーペットのさらに下にある板や
それを支える根太・大引きといった部材を、
壁であればビニールクロスの裏側の石膏ボードや胴縁と呼ばれる桟などを指します。
例えば築年数が20年を超えるような木造住宅の場合には、
ある程度、床に傾きが出ているケースも少なくはなく、
あらためて水平に仕上げるためには、下地からやり替えが必要になったりもします。
また、耐震補強を行う場合には壁(床・天井も一部は必要)をめくることが必要になることが多く
結果的に、工事を行う部屋の状況は、
床が無くなって土(あるいはコンクリートの土間)や壁の断熱材が見えた状態、
天井に関しても、天井裏が見えた状態になっていると考えられます。
問題は床が無いという点ですが、壁や天井の下地をめくったときの埃の出方も相当なものがあります。
いくら毎日作業後に清掃をしてもらったとしても、そこら中埃だらけの環境になることは
覚悟しておかなければなりません。
また、部分的にせよ床が無くなっているところでは、安全上のリスクも高く、
住みながらの工事は前提とすべきではありません。

一方で、全面リフォームであっても、住みながら工事ができる場合があります。
それは、間取りを変えず、下地を活かしたリフォームを計画できる場合です。
例えば、床は仕上げ材(フローリングやクッションフロアなどのシート)のみを張り替えたり、
上から重ね張りをして対応するケース。
また、壁や天井はビニールクロスの張り替えにとどめる場合です。
設備機器の入れ替えに関しては、現状の位置のままであれば、
使えない期間こそあれ、期間中ずっと使えない訳ではありません。
こうした全面リフォームの場合であれば、例えば部屋やゾーンごとに工事範囲を分け、
順番に工事を進めていくことが可能です。

ただし、この場合でも、住みながらの工事に慣れた業者でなければ、スムーズに進めることは困難です。
例えば1階と2階で工事エリアを分けて計画した場合でも、
どちらか一方は荷物を無くして工事できる状態にしなければなりません。
つまり、その間の荷物の保管場所の都合などもありますから、
例えば荷物の預かりを斡旋してくれたり、手伝ってくれたりしてくれると非常に助かることになります。
また、そもそも工事をする職人さんの立場で考えると、
人が住んでいたり、荷物がある場所で作業を行うのは、効率的にも良くはありません。
そういう意味でもやはり、馴れた業者さんでなければ対応はできないと思っておくと良いでしょう。

また、特に床材などによっては、単純な張り替えが難しい場合や、
床暖房を検討するときには難しい場合もありますので、
詳しくは現地を確認してもらいながら相談していく必要があります。
工程的にスムーズに工事をする場合などには、
やはり仮住まいをして早く工事を終わらせた方が良い場合もありますので、
あわせて検討されると良いかもしれません。

いずれの場合でも、これだけの大がかりなリフォームの場合には、
親身になって相談に乗ってくれるリフォーム会社に任せることが大切になります。
ぜひ、じっくりと見きわめて良いパートナーを選んでいただけたらと思います。

Kousuke Kitamura

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