古民家リフォーム 木製の窓の話

古民家のリフォームを考えるときには大抵、窓まわりの問題が出てきます。

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というのも、築年数の古い古民家と呼ばれる住宅は
以前に手を入れていれば別ですが、
外気に面した部分、そのほとんどがアルミサッシではなく木製の建具になっています。
ガラス障子やガラス戸、または板戸などの木でできた建具が入れられているのです。
木製の建具は年数と共に敷居が傷んでいたり、
建具そのものが古くなって傷んでいることも多々見られます。
その一方で、趣深い風情を出してくれているのも否めません。
そしてリフォームを考えるようになると、この建具をどうするかも考えなければなりません。

結論から言いますと、木製の窓や戸はアルミサッシに代えてしまうケースが非常に多くなっています。
なぜなら、アルミサッシには木製建具にはない気密性
ガラスを二重にしたり特殊ガラスを使ったりという断熱性という
現代のエネルギーを考慮した住宅には欠かせない性能があるからです。

また、アルミサッシもそのほとんどの面積はガラス面で占められており、
縁や桟の部分を周囲の木材や床材の色目を邪魔しない、落ち着いた色で合わせておけば、
ほとんど気にならないということも多くの家で導入される理由になっているでしょう。

しかし、これは必ずしも正解ではありません。
例えば本当に格式ある和室や趣のある庭に面したガラス戸など、
木製の建具だからこそ味わいが出せる部分もあるからです。
機能だけで片付けられるものではなく、その場所に合ったしつらえが求められる部分もあるのです。
そんな空間を大切に考えている人にとって、アルミサッシ一択の提案を受けるというのは
嬉しいことではありません。
むしろ、今では特殊になってしまった木製の外部建具を
提案するのが面倒だからアルミサッシで済ませようとする、
なんていう業者は、古民家リフォームを熟知しているとは言いきれません。

アルミサッシの利便性や機能性を十分説明した上で、
それでも施主がこだわりたい空間、風情に対する思いをしっかり汲み取って提案してくれる
歴史をしっかりと受け継ぐ家を触っていくには、そういった業者との連携が不可欠になると言っても過言ではないのです。

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