古民家リフォーム 漆喰のチカラ

古民家のリフォームを検討するときに、壁の仕上げについて提案を受けることがあると思います。

近年のリフォームのやり方として、柱を見えないように壁の下地を造り、
全体的に壁紙で仕上げる方法がメジャーになってきていますが、
どうしても本格的な和風の住まいとは少し違って、
現代和風的な、少しモダンな雰囲気に仕上がることが多いです。

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そして、古民家の特性上、
柱や梁が大きく、壁よりも内側に張り出しているようなケースも多いので、
すべてを隠してしまうやり方というのは、実は部屋が狭くなってしまったり、
古い構造材独特の、重みのある木の質感が隠れて見えなくなってしまったりするのです。
そこで、よく古民家で用いられる壁の素材としては
珪藻土や漆喰、じゅらくといった左官屋さんが仕上げる塗り壁になるのです。

ただし、珪藻土やじゅらくといった素材は
表面がざらざらして、体が触れると粉のようなものが落ちてきたり、
汚れがたまりやすかったりと、長く美しさを維持するのが難しい壁材になります。

そこで、古民家でおすすめなのが漆喰になります。
漆喰というのは、水酸化カルシウム(消石灰)でできており、不燃材に認定されています
蔵やお城などが漆喰で仕上げられていることからも、昔から信頼度の高い壁材だったことがうかがえます。
さらに細かい粒子でできていることから、吸放湿性が高いと言われています。
また、抗菌・防汚効果にも一定の期待がされて、
漆喰は素材として、再度見直されてきているのです。

ビニールクロスと比べると、どうしても手間のかかる分、割高になってしまいますが、
本来の純和風の空間を演出し、
様々な機能的なメリットのある素材、漆喰は
古民家のリフォームには積極的に使っても良いと思います。
ぜひ、計画の参考にしてみてください。

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