2019.2.5

契約後の打合せ「色決め」について

全面リフォームや大規模なリフォームにおいて、
契約をした後に、どのように打合せをしていくのかも大変重要になります。
触れられているケースが少ない様に思いますので、
少し書かせていただきたいと思います。

リフォーム会社を決定した段階で、通常は契約ということになるのですが、
その後、着工に向けた打合せの中で特に重要なのは、
使う資材・商品の仕様や色を決めるということになります。

例えば、キッチンや洗面化粧台の扉（面材と呼ばれます）や
壁に貼るタイルやパネル、ユニットバスの浴槽や壁の色、
フローリングのグレードや色、ドアのデザインや色、
そして内装のクロスや外壁の塗装色、玄関のドアやサッシなど・・・
決めておかなければならないことは驚くほど沢山あります。
せっかく大々的にリフォームをするのであれば、
やはり色やデザインといったところは、
アドバイスを受けながらも自分たちで選んでいきたいところです。

しかし、リフォーム会社によっては、商品としていろいろな色やデザインを選べる場合でも、
「これはこの形のこの色で決まっていますから」と
選択をさせてくれないところもある様です。

それは、ひとつひとつお客様に選んでもらうためには
メーカーのショールームに同行したり、専門のコーディネーターを準備したり、
人手や手間が掛かってしまう、あるいは単純に面倒に思っている、などの理由があるのかもしれません。

また、メーカーのショールームで色決めの打合せをしていると、
最新の商品やグレードの高い商品が展示されていたりしますので、
お客様もつい目移りがして、リフォームの計画が少しずつ変わってしまうということもよくあります。
お客様が費用面も含めて納得しながら変更していく分には、何ら問題ないのですが、
中にはリフォーム会社とお客様がイメージの食い違いで揉めてしまうことも見られます。
原因としては、そもそもの契約見積りに入っている商品がどういった仕様になっているのか、
それが両者で共有できていなかった可能性が高いと思います。
つまり、見積りとして提示された資料が、極端に概算的なものとなっており、
仕様や使う材料などがきちんと説明されていなかった場合など、
当初見積りに含まれていた商品に、必要と思われる装備が抜けていると、
当然入っていると思っていたものがすべてオプション扱いで追加の計算をされてしまうので、
トラブルの原因となってしまう訳です。
色々なケースはあるかとは思うのですが、悪く考えると、
リフォーム会社側が他の業者と比較して安くなる様に、あえて仕様を下げて提案していた
ということもあり得ることになります。

もちろん、お客様が過度な期待や思い込みをしているケースも考えられますので、
すべてがそうだという訳ではないのですが、
そういったトラブルを防ぐためには、やはり知っておくことが必要になるかと思います。

そこで、まとめとして私たちからの提案になりますが、
契約前に少なくとも見積りに含まれる商品の仕様がどの様なもので
どの色が選べるのか、を確認しておくことが重要になります。
更に言えば、通常契約後に行われることの多い仕様確認や色決めといった打合せですが
ある程度、リフォーム会社を絞り込んだ契約前の段階で一度、
ショールームで確認と説明を受ける機会を設けてもらうと良いと思います。

一般的なプロセスと異なる場合でも、
契約前に自社の内容をしっかりと説明できる機会というのは、対応してくれる会社が多いでしょう。
お客様との食い違いを防ぐことができる面もありますし、
何よりも自社を選んでもらえる可能性は間違いなく上がりますので、
むしろ、喜んで説明をしてくれるかもしれません。

リフォーム会社の打合せスケジュールは、営業スタッフの労力や経費を考慮すると
必然的に最短で契約するためのプロセスとなっています。
一方で、契約に至る可能性が高いお客様については、よりしっかりとした打合せをすることで
他社との差別化を図ろうとします。
ですので、先方からの案内が無かったとしても、遠慮せずにそういった確認の打合せについて申し出ていただけると良いかと思います。
それに対して、良い反応が無い場合には、契約後の打合せにおいても十分な対応をしてくれるのかが不安になりますので、
そこも判断の基準のひとつになるのではないでしょうか。

しっかりと打ち合わせをして、納得のいく形で会社を選んでいきたいものです。

Kousuke Kitamura

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