電気の容量に注意しておく
電気の容量に注意しておく
大規模なリフォームの場合、建て替えなどとは異なり、
既存の構造やものを残しながら計画をすることができます。
ある意味、そこは例えば予算とのバランスも含め、
自由に決められるところが、リフォームの良いところだとも言えます。
特に予算に限りがある場合、
絶対やっておきたい、綺麗にしたいという部分は優先するべきですが、
それほど重要視しない部分などは、あえてそのまま残す、
あるいは、下地を既存のまま利用するというのも手です。
ただ、要望として意識しなくても、どうしても必要になる部分があります。
それは、経年による変化などによって傷んでしまっている部分や、
構造的な補強の問題、そしてここでお話する電気容量の問題などです。
家庭で使用される電気の量は、間違いなく増加傾向にあります。
特に大規模なリフォームを計画される様な家の場合には、
ある程度、築年数も経過していることが多いですから、
当時のままの引き込み線では、家全体の電気容量が不足してしまう可能性は高くなります。
また、家の中で使われる電気の量が増えるということは、
1つの回路でまかなわれる量も不足することが考えられます。
例えば良く耳にするのは、
「電子レンジとポットとホットプレートを同時に使ったらブレーカーが落ちる」
といった話がありますが、これは各部屋に配線される回路数が不足しており、
特定の回路での容量が一定量を超えたときに起こる現象なのです。
住まいの見た目だけが新しくなっても、機能性が昔のままでは
せっかくのリフォームに対して、やはり不満が生じます。
必要な工事は、しっかりと最初の段階から計画しておいて、
見積りの中にもきちんと計上してもらっておきましょう。
当然必要と考えられる工事内容が、最初の提案の中に含まれない場合、
そのリフォーム会社の進め方にも疑問は感じられますし、
後からの追加費用につながる可能性が高くなりますので、
気をつけておきたいところです。
Kousuke Kitamura
≪大規模リフォームその他の虎の巻はこちら≫
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