2019.5.12

中古マンションの全面リフォームで注意したいこと

中古のマンションを買って全面リフォームするという方が増えています。

これは建築済みのマンションの質が良くなってきているということと同時に、
新築のマンションと比べて、自分たちに合う立地条件、費用、生活スタイルに合わせられることが多く、選択肢が増えた結果というところも大きい様に思います。

新築のマンションの場合は、既に間取りがほぼ固まっており、思い通りに動かせるケースもありますが、あくまでも一部の話です。
つまり、完成されたその間取りが自分たちに合うかどうかというところが問題になります。
もちろん、住むための箱さえあればなんでも良い、という人もいるとは思いますが、少しこだわって生活のイメージをした場合、自分たちの生活に合う間取りの新築マンションを探すというのもなかなか難しいものなのです。

そこで、自分に合った環境で中古を見つけて全面リフォームをするということになる訳です。
建物や条件などの内容によっては、費用も新築マンションで探すよりも安くなることが期待できます。

ただし、中古マンションの場合にも注意点があります。
その中古マンションが本当に自分に合う間取りにリフォームできるのかということです。

間取り変更をする場合には、大抵は壁を動かすことになります。
通常は、間仕切りになっている壁は構造上問題ない壁のことが多いのですが、本当にそうなのかを確認しておかないといけません。
マンションの構造次第では、間仕切り壁の一部も構造上の壁になっていて、取れないこともあります。
特に低層のマンションなどでは、特殊な構造となっているケースもあるので、注意が必要です。

ところが、それを自分で見きわめることは、建築知識のない一般の人には難しいことですし、
不動産屋さんから見せてもらう図面というのは、通常は完全な略図となっていて、通常は建築の図面ではありません。
個々の壁がどうなっているかは、一般的な資料だけでは判断できず、管理事務所にある新築時の設計図書で確認するか、あるいは実際の建物を調査するよりほかにありません。

購入された後にリフォームの計画をして、思い通りのリフォームができない場合には、とても大きな犠牲が出てしまいます。
リフォーム会社の中には、購入前にも建物の調査やプランニングの相談に応じてくれるところもありますので、中古マンションを買う前に専門家に見てもらっておいた方が良いでしょう。

Kousuke Kitamura

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