2018.11.13

大規模リフォームで担当者の役割が重要な理由

大規模なリフォームに限らず、リフォーム全般的に言えることではあるのですが、
実際に自分の家を担当してくれるリフォーム会社の担当者の経験と知識と熱意は、
会社選定のみならず、満足度の高いリフォームを成功させる上では重要なポイントになります。

≪担当者による成功事例はこちら≫

まず、大規模なリフォームにおいては、担当者と一言で言っても会社ごとに担う役割は様々なのですが、
住宅に関わる仕事として、どの様な業務内容があるのかを理解しておいた方が良いでしょう。

まず挙げられるのは営業の担当者です。
リフォーム会社に直接問い合わせをした場合や、紹介などで会社に情報が入った場合に、まず動くのは営業スタッフです。
役割としてはお客様とのやり取りにおいて、基本的にすべての窓口になると考えて良いでしょう。
また、最初に接触する機会の多い立場の人になりますので、リフォーム会社の印象を左右する存在であることも確かです。
連絡の手段や頻度、気持ちや状況をどれだけ汲み取ってくれるか、というところも営業担当によって変わってくる部分であり、
同じリフォーム会社であっても、人による差が大きく出るところがあります。

次に登場するのが設計担当です。
新築の場合には、特にプランニングや仕様の打合せ、申請業務などを主に担当することになりますが、
実際の設計に情報を反映するために、要望の具体的な聞き取りや提案においては、設計担当がその役割を担うことが多く見られます。
ただし、リフォームの場合には、設計専門で担当者が付いてくれる会社というのは実は多くはなく、
先述の営業担当がそのまま設計も担うことが多くなっているのが大きな特徴です。

そして、内容がより具体的になってきたときに出てくるのが工事担当です。
会社にもよりますが、一般的には契約をするまでは登場することはあまりありません。
工事内容が確定した後に、施工上の問題が無いかどうかをチェックしたり、
施工を行うための各業者の手配、発注、工程や安全の管理など、工事全般を担当していきます。
工事担当は現場をしっかりと把握し、適切に指示を出しながら工事を円滑に進めることがその業務となりますので、
着工後には、主役となる存在です。いわゆる現場監督となります。

また、それ以外にも個々の物件についての見積りを行う積算担当や、設計の補足的にインテリアの提案を行うインテリアコーディネーターなど
各リフォーム会社の体制にもよりますが、多くの人が関わっていることもあります。

そういった中で気を付けておきたいのが、新築とリフォームとの担当者に関する違いの部分です。

リフォーム会社の場合には、新築と異なり、複数の役割を担うケースが多いということです。
例えば、先ほどの役割の説明で言うと、最も多いのが営業と設計、そして積算を一人の担当者が受け持ったり、
場合によっては、工事まで一貫して担当することも良く見られます。
一貫して担当してくれることのメリットは、やはり情報の伝達回数が少なくなるため、伝達ミスが少なくなったり、
お客様側からそれぞれ別々の人に言わなければならない、といった不自由さは解消されます。
このシステムを採用する会社は、そのメリットを大いに謳っていることが多いです。

その反面、一人の担当者のスキルにすべてを依存することになりますので、
例えば致命的な間違いの発見が遅れたり、そもそも問題のあるプランを提案していた場合など、
別の観点でトラブルが起こることも考えられます。
また、同時に複数の物件を担当している場合などで、工事の管理・品質が徹底されるかといったところでは、
状況によって変化が生じる恐れもあるかもしれません。

リフォームの場合は新築と違って、すでに建物がそこにある状態となります。
つまり、まずはその既存の建物をしっかりと調べ、構造を把握し、そこから聞き取りをした要望に合わせて設計を行っていくということになる訳です。
間取りの変更を行う様な場合や、耐震補強の計画をする場合などは特に、構造や施工上の知識・ノウハウを前提として提案をしてもらわなければ、
後になってできない内容が発覚するなど、大変な問題となるのです。

そういった観点では、リフォームにおいては新築よりも担当者の役割や経験値を踏まえた資質が重要となるといっても過言ではありません。
リフォームを考え始めた方の多くは、リフォーム会社を探そうとされるのですが、良い会社を探すというだけでなく、
いかにその中でも良い担当者に出会うかというところが、その後の提案や工事後の満足度に大きく影響をすることを知っておいた方が良いでしょう。

最近はリフォーム会社がたくさん存在しています。
新築が伸び悩んでいる昨今では、どうしてもリフォームに参入する会社が多くなるのは仕方のないところですが、
どの様な担当者が在籍しているのか、ということもとても重要ですので、意識をされておいた方が良いかと思います。

Kousuke Kitamura

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