住宅を大規模にリフォームする際に、相見積もりを取ることが一般的です。

しかし、３社程度お見積りを取られても、比較することが難しいという意見が多いようです。
部分的なリフォームであれば、内容と費用を比較しやすいのですが、
大規模リフォームとなると、内容が違ったり、見積もりの形態が違ったりするので、
どのように比較してよいのかが分からないというものです。

例えば、木造一戸建てを全面的にリフォームする場合、
方や屋根は葺き替えなければならない、方や補修で十分です、と意見が分かれたり、
当然、間取りプランが違ったり、使用材料が違ったり、
ということが起こります。

よく相見積もりの場合は各社の内容を合わせるようにしましょうという様なことが書かれていることがありますが、
大規模リフォームでは該当しないことが多いのです。
それは、キレイにするだけでなく、
暮らしを改善したい、我が家にあったデザインしたい、などプロによる提案が求められるからです。
また、大規模リフォームの場合は各社ともに責任が大きくなり、各社の考え方などが違ってくることがあり、
同じように合わせてくれないこともあり得ます。
その為、あまり、一つの内容に合わせてもらうことが得策にならないことが考えられるからです。

では、どのようにして比較するのかということになります。
それは、プラン、仕様、費用が自分たちにとってどうなのかと共に、
その説明や自分たちへの対応、考え方なども比較する要素として大きくしておくことだと考えます。

リフォームの契約は工事請負契約というものになり、
この内容でこの金額でこの期間で行いますよ、という約束に過ぎず、
契約後にその約束を果たしてもらうことになるのですが、
大規模リフォームともなると、想定していない事や約束通り出来ない事がいろいろと起こり得ます。
その都度、リフォーム会社に誠実に対応してもらうことが必要になり、
その時の対応が満足度に大きく影響するのです。

その為、事前にそういう信頼に関係する部分を大切にされることが重要です。
各社の提案やお見積り、説明や対応が、
自分たちの印象としてどう感じるのかがとても大切です。

もし、一番、印象が良い会社が費用が高いということであれば、
率直に相談してみるのも良いでしょう。
大規模リフォームは、後から発生する追加費用が大きくなる事もありますので、
最初の見積もり金額をたたき台に、
自分たちにとっては重要度の低い項目など、これから減らすことが出来ないか、
または、これ以上増える可能性はどのくらいあるのか、など、
できるだけ事前に確認しておきましょう。

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