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施工品質は質問で見きわめる

施工品質は質問で見きわめる

全面リフォームの施工品質や管理体制はリフォーム会社によって異なります

建築の施工の仕方というのは、法律や国・市町村などの各行政によって定められている部分もありますが、
既存の建物が存在しているリフォームにおいては、むしろリフォーム会社の判断によって、施工手順や仕様が変更されたりすることが多くなります。

つまり、依頼するリフォーム会社を選ぶという意味では、
会社でどのような施工基準を作り、その通りにする為にどのような管理をしているのかが大変重要になります。

例えば、内装工事の場合、壁や天井の下地として石膏ボードと呼ばれるボードを使用することが多いのですが、その留め方やすき間によっては断熱効果が大きく変わってきます。
また、その肝心の断熱材の施工においても、例えば材料がまったく同じものだとしても、施工方法によっては効果・性能が変わってしまいます。
特に表面的に見えない部分は重要で、その施工品質によって仕上の材料が長持ちするかどうかにもかかってくることもある訳です。
一般的に、住宅の大規模リフォームや全面的なリフォームの場合には、その後は当面家を触る機会が無くなることになると思われますので、そういう意味では建物の寿命にも影響を与える施工品質の問題はは非常に重要になるのです。

しかし、残念ながら一般のお客様にとっては、その内容は建築の専門的な分野ということもあり、とても理解しにくい内容となります。その結果、リフォーム会社に完全にお任せになってしまうことも多いのではないかと思います。

ある意味仕方のないところなのかもしれませんが、せめて見積りをもらう段階で、施工マニュアルの存在とその管理の方法について質問をしてみていただけると良いかと思います。
これは、実は回答の内容を精査するという目的ではありません。むしろ、その時のリフォーム会社の説明の仕方や内容を通じて、会社の考え方や体制をうかがい知ることができる可能性があるのです。まずは、担当者の説明の仕方でなんとなく雰囲気が分かるのではないかと思います。
実はその雰囲気というのはとても大事な要素となります。しっかりしている会社であればあるほど、技術的な内容については自信をもって答えてくれることが分かります。
また、施工マニュアルを用意している会社の場合であれば、それを見せてくれる場合もあります。建築のノウハウというのは、昔から積み重ねてきたものがありますので、職人さんに任せてもある程度はスムーズに進めてくれる場合もありますが、ただし職人さんの数も非常に多い中、誰が来てくれるのかはなかなか事前には分かりません。目に見えない技術力よりは、きちんと明文化や図解された施工マニュアルがあることで、会社としての技術力を知ることができるということになるのです。

どうしても専門的要素が高く、質問をすることも難しい内容ではあるのですが、思い切って聞いてみることで、会社を見きわめる上ではとても大切となりますので、ぜひ聞いてみていただけたらと思います。
大規模なリフォームは何度もできるものではありません。ぜひ成功したいものです。

Kousuke Kitamura

≪大規模リフォームその他の虎の巻はこちら≫
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