近くの会社だから頼むということのリスク
近くの会社だから頼むということのリスク
大規模リフォームの会社選びについてのご相談の中で、「近くの会社が良い」というお声は少なからずあります。
近くにあるから安心、あるいは何かあったときにすぐに来てくれるとう期待など、気持ち的な部分が大きいのかもしれません。
では、それは本当に正しい選択になるのでしょうか？
もちろん、近くか遠くかでどちらが良いかという話になれば、近い方が良いに越したことはありませんが、近くにある会社を前提として会社探しを始めてしまうと、それが失敗につながる可能性は高くなります。
そもそも、近い会社を選ぼうとする気持ちの中には、先に書いた様に、何かあったときにすぐに来てくれるのではないか、ということなのですが、「何かあったとき」を良くイメージしておかなければなりません。
まず、リフォーム会社を決定する前の段階での「何かあったとき」というのは、打合せの予定変更やプランや希望内容の変更などが考えられます。部分リフォームの場合には、打合せ回数もかなり制限されたものになりますので、内容を変更して次の打合せをするときに、リフォーム会社に来てもらいやすいという点はメリットとしてあるかと思います。
ところが、大規模なリフォームになると、打合せの回数は１回だけではありません。要望の聞き取り・建物の調査・提案プラン・修正案・見積り説明…など、何度も打合せを重ねながら、自分に合った会社を見つけていくことが必要になる訳です。すると、その際に問題になるのは、家の近さなどでは決してなく、提案力や技術力、デザインセンスなど、環境面ではなくスキル面になるはずなのです。ところがそこに「家の近く」というフィルターを掛けてしまうと、こうした実力のある会社を最初から除外してしまうことにもなりかねないということになります。
また、着工後や引き渡しを受けてからの「何かあったとき」として、修理が必要なトラブルや不具合箇所などの発見などが考えられると思いますが、実際の工事に携わる多くのケースでは、それは個別の職人さんの仕事になってきます。すると、リフォーム会社が近くにあっても職人さんが近くにいるとは限りませんから、単なる期待感でしかないケースも十分に考えられる訳です。むしろ、そのリフォーム会社が常日頃仕事を受注している施工エリアが大切になります。施工エリアを外れてしまうと、職人さんのアクセスももちろん悪くなりますし、慣れないエリアによる手違いなど、トラブルの原因にもなり兼ねません。むしろ、近くの会社であっても、人が少なく一人で何役もこなしている様な体制の会社だったとしたら、手直しにすぐ来てくれるかどうかはまったく分かりません。近いからという理由で、後回し後回しにされてしまうことの方が、もしかしたら多いぐらいかもしれないのです。
大がかりなリフォームを検討するにあたって、具体的に分かっていなくても、「何かあったとき」に迅速に対応してくれるかどうかは、非常に大切なポイントとなります。ところが、多くのケースでは、近いからすぐに対応してくれるだろう、という勝手な期待感があり、逆にリフォーム会社の担当者には、近いからこその甘えが出たとすれば、家からの近さをその判断基準にすることには、大きなリスクが潜んでいるということを知っておくべきだと思います。つまり、具体的に大規模リフォームの実績やノウハウを豊富にもっている会社に依頼することの方が、圧倒的に失敗する確率は減ってくるということになるのです。
リフォームコンパスでは、大規模リフォームの実績がある会社だけを専門家がエリアごとに選定し、ご紹介をさせていただいています。
ぜひ、お気軽に利用いただけましたら幸いです。
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