窓の取り替えと外壁の関係
窓の取り替えと外壁の関係
住宅のリフォームにおいて、その工事範囲に大きく影響をするものとして
窓の取り替え、つまりアルミサッシの取り替えや位置の変更などが挙げられます。
例えば外壁の塗装工事などは、定期的なメンテナンスとなるため、
例えば10~15年程度の間隔で一定期間ごとの工事が推奨されています。
もちろん、そのタイミングで間取り変更なども含めた大規模リフォームを計画されるのであれば、
全面リフォームとして対応されるので問題はないのですが、
数年前に外装工事を済まされた状態だった場合などには、
「今回は室内のリフォームだけでよい」と考えられることもあるでしょう。
外装工事には通常、足場が必要となることもあり、
ひとつの工事箇所としては、金額的なウエイトも高くなりますので、
コストを抑えたい場合などには、真っ先に思い浮かぶところではないかと思います。
ところが、2階部分の間取り変更を計画している場合などには特に注意が必要です。
間取りを変えていく場合、窓位置を変えないことを考慮してプランニングされていない限り
部屋の使い方に応じて窓の位置や形状が変化します。
ところが、サッシの取り替えをするためには、外側からの工事が不可欠となるので
必然的に足場が必要になってしまうのです。
また、サッシを取り替えする場合、窓まわりの一定範囲は外壁を削り、
新規で窓を取り付けた後に補修をする、という工程が必要になります。
つまり、外壁を触らずにおこうと思っていても、少なからず工事が発生することになり
思いのほかコストが抑えられない、ということも考えられるのです。
実は足場の費用というのは、足場資材に必要とされるリース料よりも
足場を組んだり解体したりという、足場職人さんの人件費の比重の方が高くなっています。
例えば、一部分のみの足場を組もうと計画したとしても、
人が来て作業をするところに違いが出ないため、費用が大きく変わらなかったりするのです。
もし、まだ外壁がまだ綺麗だと思われる状態だったとしても、
前回の塗装工事から10年近い年数が経っているとしたら、
極力今回のリフォームにおいても、同時に施工をする様に検討をした方が良いかもしれません。
それらを判断するためには、やはりリフォーム会社からのアドバイスも必要となります。
単に「外壁も一緒にやった方がいいですよ」と言われただけでは、
「この会社は工事の受注金額を増やそうとしているのではないか?」という疑念が生まれるかもしれませんが、
一方で、建物をしっかりと調査し、その資料などを詳しく説明してくれた上で、
どのタイミングで工事を考えた方が良いのか、客の立場を考えた提案をしてくれる会社もありますので、
まずはそれらを見きわめながら相談をしていくことが必要なのです。
気を付けなければならないのは、リフォーム会社自身に大規模リフォーム実績が少ない場合です。
部分リフォームの場合には、お客さんの要望の通りの工事をすれば満足してもらえることが多いので、
建物を客観的に診断したり、提案をするというスキルに欠けていることがあるのです。
こういった会社の場合、おそらく内部の間取り変更のリフォームについて相談をすると
外部の工事については、触れられることすらなく、
結果的に中途半端な補修を行ったり、危険な足場で工事をする、なんていうこともあるかもしれません。
もちろん工事の内容は様々ですし、既存窓を上手に活かした間取り変更の提案が出てくることもありますので、
一概に言えるところではないのですが、窓に関連した工事を計画しなければならないときには、
外部の工事の判断にも影響するかもしれない、ということは知っておきましょう。
また、いずれにしても全体の状況をしっかりと把握し、提案をしてくれる良いパートナーを見つけることがとても大切になります。
ぜひそういった目線で、慎重にリフォーム会社を探していただけたらと思います。
Kousuke Kitamura
≪大規模リフォームその他の虎の巻はこちら≫
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