フルリフォームと建て替えの差
最近はリフォームもずいぶんと認知されるようになり、家全体をリフォームする、
いわゆる「フルリフォーム」と呼ばれる工事も多く見られるようになりました。
そして、部分的なリフォームと違って、間取りを変えたり補強工事をおこなったり、
昔ながらのリフォーム以上に大きな工事になるケースも多くなってきたように思います。
ところが、リフォームの範囲や規模が大きくなるにつれ、
「建て替えをした方がいいんじゃないのか？」という疑問をもつ人も出てきます。
これだけの金額をかけるのであれば、もう少し出して建て替えた方がいいのでは？ということです。
もちろん、工事の内容によっては、いっそ建て替えをした方が良いケースもあります。
例えば、基礎が完全に割れていたり、地盤が沈下していて修復に多額の費用が掛かるような場合。
このようなケースでは本来のリフォーム以上に補強費用が大きく掛かってきますから、
いっそのこと建て替えた方が・・・と考えるのも納得がいきます。
ところが、思ったよりも金額が掛かるからといって、安易に建て替えと比較できない場合もあります。
それは、リフォーム自体のコストの掛け方も会社によって様々なのと、建て替え新築の場合でも
会社や工法などによって大きく値段の開きが出てきてしまうということによります。
比較的高額な仕様・工法で計画するフルリフォームと、言葉が悪いかもしれませんが、安普請の新築とでは
そもそも比較すること自体が間違っていたりします。
つまり、工事の仕様や使う部材などをある程度そろえたり、内容を把握しておかないと、
単純な比較はできないということなのです。
現在、フルリフォームをすることのできる業者も少しずつですが増えてきているように思います。
そして、そういうノウハウのある業者には、通常新築も請け負っているところが多いものです。
つまり、フルリフォームか建て替えかを純粋に比較しようと思えば、
同じ業者でどちらの場合も計画・見積もりを出してもらえば良いのです。
そうすることで、双方のメリット・デメリットがより明確に分かるようになります。
納得して工事に臨むことができる可能性が高まるのです。
フルリフォームか、建て替えか、という問題は、よく言われることでもあります。
変な比較の仕方をしてしまうと、余計に訳が分からなくなって混乱してしまうことも多いと思います。
比較をしたいと思うのであれば、複数の業者にそれぞれ建て替えとフルリフォームのプランニングをお願いすると良いでしょう。
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